先日、Startup Genome社による「THE GLOBAL STARTUP ECOSYSTEM REPORT 2024」が発表され、東京が世界10位にランクインしました。これは、2023年の15位から5つ順位を上げた大躍進となります。
「THE GLOBAL STARTUP ECOSYSTEM REPORT」は、世界中のスタートアップエコシステムを評価し、ランキングを発表するもので、スタートアップが成功するために必要な要素や各都市の強みと課題を詳細に分析しています。このレポートの調査・発行を手掛けるStartup Genome社は、スタートアップエコシステムの分析と研究において世界をリードする機関です。同社は、グローバルなスタートアップの成功要因を明らかにし、都市や国がスタートアップフレンドリーな環境を構築するためのデータと洞察を提供しています。
また、Startup Genomeの日本法人であるStartup Genome Japan株式会社は、CIC Japanが運営するCIC Tokyoに入居しており、ともにスタートアップ業界を盛り上げる仲間でもあります。
ワシントンやベルリン、上海といったスタートアップの活躍が目立つ大都市を追い抜いた大躍進には、さまざまな要因があると考えられます。
まず、豊富な資金調達環境があります。東京は、ベンチャーキャピタル等の投資家が活発に活動しており、スタートアップに対する資金提供が充実してきています。さらに、東京には数多くの大企業が本社を構えており、スタートアップとのコラボレーションに挑戦するようなプログラムが頻繁に開催されています。
また、東京は研究開発の中心地でもあります。AI、ライフサイエンス、ロボティクスなどの分野で世界トップクラスの研究が行われており、これらの分野におけるスタートアップの成長が促進されています。加えて、政府や自治体からの支援も充実しており、東京都のGlobal Innovation with STARTUPSなどの戦略がスタートアップの成長を後押ししています。
最新のレポートではCIC Japanについても言及されています。CIC Tokyoにおいてコワーキングスペースやコミュニティの運営を通じて、さまざまなスタートアップやVC、研究者などと出会いの場を提供していること、そして、CIC Institute が主体となりライフサイエンス分野のスタートアップや研究者、政府、大学と連携し、スタートアップの海外展開支援を行っていることが東京のスタートアップエコシステムの発展に貢献しているとして評価されました。
CICは、東京だけでなくボストン、ケンブリッジ、ワルシャワ、ロッテルダム、ベルリンなど、世界中の都市でスタートアップ支援を行っています。CICは、世界各国のスタートアップが交流を深め、グローバルなスタートアップエコシステムの活性化と発展を支援することを目指しています。
そのような中で、今回、東京が世界のスタートアップエコシステムランキングで10位にランクインしたことは、これまでの多くの人々の努力が実を結んだものであり、私たちにとって大きな励みとなります。
今後もCIC Japanは、世界とつながるイノベーションの発信基地として、東京のスタートアップエコシステムのさらなる発展に貢献していきます。スタートアップの成功を支えるための活動を継続し、東京を一層魅力的なスタートアップの拠点にしていく所存です。