開催レポート「食・文化・観光の将来を徹底議論”Future Vision Project vol. 1”」 インターネットメディアのCIC Liveの生配信特番として食・文化・観光産業の将来を議論する"Future Vision Project"の第一回を開催しました。各分野のリーダーをお招きして、これらの産業の将来を徹底議論しました。
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インターネットメディアのCIC LIVEの生配信特番として食・文化・観光産業の将来を議論する”Future Vision Project”の第一回を開催しました。各分野のリーダーをお招きして、これらの産業の将来を徹底議論しました。

こちらのレポートはあくまで速報版の抜粋になります。当日の動画もぜひご覧ください。

 

また、関連のTweetは#fvpでご覧いただけます。

Good Eat Companyを今月設立した楠本修二郎(カフェ・カンパニー)と、CIC Tokyoをリードする梅澤高明(A.T. カーニー)が、日本の文化と産業の未来を徹底議論する4時間の動画特番!

食、音楽、観光の各分野で未来を切り拓く第一線のリーダー達が集結。コロナの先を見据えたビジョンを議論します。第5部ではGood Eat Companyの取締役陣が集結して公開経営会議も!
第一部「Good Eat CompanyとCIC Tokyo設立の狙い」
第二部「音楽の未来」(ゲスト:沖野修也、Naz Chris)
第三部「観光の未来」(ゲスト:他力野淳、永谷亜矢子)
第四部「観光と食のサステナビリティ」(ゲスト:村山慶輔、山田早輝子)
第五部「Good Eat Company公開戦略会議」(ゲスト:忍足大介、牧野友衛、小西利行)

第1部では梅澤高明(CIC Japan会長、A.T.カーニー日本法人会長)と楠本 修二郎氏(GOOD EAT COMPANY CEO)が登壇し、それぞれの活動を紹介。楠本氏はWIRED CAFEやALFRED TEA ROOMを手がけるカフェカンパニー代表も務めています。Good Eat Companyはサービスをローンチし、生産者や町の加工業社を繋げていくエコシステムを作り、食のハーモナイズ・オーケースレーションが実現される社会を目指していくとのことです。

CIC Tokyoは2020年10月1日にオープンした日本最大級のイノベーションセンターであり、日本のイノベーションを世界に繋げていく役割を果たす。様々なプログラム・イベントを実施していますが、ライフサイエンス分野では世界一のネットワークを活かしたプログラムも実施。

第2部は音楽がテーマ。Naz Chris氏と沖野修也氏が登壇。

Naz Chris氏(DJ/J-WAVEナビゲーター/DIRTY30プロダクション代表取締役/一般社団法人JDDA理事)はロンドン・デリー・LA経由の東京在住。野外フェス、クラブ、レセプションなどで多様なジャンルに対応したDJプレイを行ってきたご経歴をお持ちです。

沖野 修也氏(KYOTO JAZZ MASSIVE/KYOTO JAZZ SEXET)は音楽で空間の価値を変える”サウンド・ブランディング”の第一人者。ユナイテッド・シネマ豊洲の音楽監修でGOOD DESIGN賞を受賞さrています。

Naz氏からはライブハウスの裏方の方々も含めて辛い状態が続いているとの報告がありました。イベントそのものがなくってしまっており、ライブハウスに関わる多くの方が困窮されています。そして、音楽活動は営利に限らない側面があり、継続していくことが厳しくモチベーションを保てないとの状況です。そのため、#savethedance の活動を開始。小規模のクラブは声を上げることができないので、それを救うために尽力されているとのお話しがありました。

沖野氏からは、コロナ禍で日本のライブ業界は難しい。日本はサブスクの恩恵が得られないと言われており、状況は悪化していている。クラブのDJやインディーアーティストはチケットを売ることが難しくなっている。

セッションの最後には、今回のコロナ禍で、ふるいにかけられて、真に音楽や食を想う人だけが残れば、音楽や食の将来は明るいかもしれないという議論もありました。

第3部は観光をテーマに他力野 淳氏(バリューマネジメント株式会社 代表取締役)と永谷 亜矢子氏(株式会社an 代表取締役、立教大学 経営学部 客員教授、ナイトタイムエコノミー 推進協議会理事)が登壇。

他力野氏は文化財など伝統的建造物、行政の遊休施設の修復運用や、ホテルや旅館、結婚式場などの施設再生を行っています。今回のセッションの中では民間所有の建造物には相続の課題があり、3代ぐらい引き継ぐと保全ができなくて持てなくなることがあることや、パブリックセクターの連携についても言及されました。他力野氏は大洲市の街づくりも手がけており、町の人々の巻き込みを行いつつ、ファイナンスに取り組むために”まちづくりファンド”との連携もされています。

永谷氏は東京ガールズコレクションや御堂筋ランウェイなど大型イベントのプロデュース。夜間・早朝をを活用していく新たな時間市場を作っていくため、省庁と連携してます。事業の体制・計画・制作・実施等への改善指導を行う。楠本氏からは、永谷氏からのメンタリングは是非とも受けたいとのことでした。

第4部「観光と食のサステナビリティ」には村山 慶輔氏(株式会社やまとごころ 代表取締役)と山田 早輝子氏(国際ガストロノミー学会 日本代表)に登壇いただきました。

村山氏は2007年より国内最大級のインバウンド観光情報サイト「やまとごころ.jp」を運営。内閣府観光戦略実行推進有識者会議メンバーほか、国や地域の観光政策に携わる。国内外のメディアへ多数出演。村山氏は持続化な観光についてプレゼンテーション。その中でサステイナブルという概念は古く、リジェネラティブ・トラベルというのが新しい概念になりうることを提示

山田氏は国連やUNESCOと提携し食について研究する国際ガストロノミー学会日本代表。FOOD LOSS BANK創始者。ワールド50ベストレストラン公式大使たSplendent Media代表もされています。ロサンゼルス市庁SDG5上級戦略アドバイザーやVeuve Cliquot“影響力のある女性”受賞もしています。最近の活動として、Ugly Loveといったフードロスについての取り組みや日本の食のダイバーシティについて言及されました。例えば、日本の給食では牛乳を飲むことを強要された背景があり、また、ハラル・ベジタリン対応も進んでいません。そしてフードロス関係の活動の発信は重要であること、日本でも活動がしっかりと行われているとのことでした。

第5部は「Good Eat Company公開戦略会議」を放送します。同社CEO、CFO&COO、CTO&CSO&CIOが一同に会して、オンライン公開で戦略会議を実施しました。

忍足 大介氏(CFO&COO)はNTTドコモにおいて新たな価値創造にコミットし、食、ヘルスケアなど数々の領域におけるアライアンスを実現。その社外取締役も複数兼務されました。特に、日本に来られない人にも食についての情報をリーチさせるにはデジタルの力を活かせるとのこと。ただし、なぜそれを食べたいのか、なぜそこに行かなければならないのかを理解してもらわなくてはいけない。

牧野 友衛氏(CTO&CSO&CIO)は2016年にトリップアドバイザー株式会社の代表取締役に就任。国内利用者数の拡大やインバウンド対応の支援を行っています。トリップアドバイザーで人気の店は必ずも和食でなく、和食に限らず、全ての食を守っていきたいとの想いを伝えられました。

小西 利行氏(CCO)は2017年「プレミアムフライデー」を発案。手掛けた広告は「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」を含め1000本以上。日本人は発信下手と言われるが、デザインやクリエイティブでは日本人は多くの賞を取っていることを指摘。日本人は他の人のために発揮するクリエイティブや発信力は高く、自分のことになると苦手であり、その特性を上手く活かすべきとのこと。

最後に楠本氏と梅澤でセッション全体のまとめを行いました。
特に、日本の発信力を高め幸福を支える「文化産業」の未来のためのキーワードとして以下を挙げました。
①量から質へ
・世界の富裕層とともに楽しみ育てる日本の文化
・サステイナブル、リジェネラティブな観光や食産業
②DXによる進化
・入口としてのオンライン+高い価値を提供するリアル
・デジタル活用による世界への発信と事業展開
③「愛」
・「地域に対する愛」「愛すべき食」
・他薦による発信(日本人は自薦が下手だが他薦し合えばOK)