CIC Institute が協力パートナーを務める
Llama アイディアソンが CIC Tokyo で開催されました!
Meta のオープンソース LLM「 Llama 」を活用したアイディアソンが CIC Tokyo で開催
2024 年 9 月 6 日 (金)、CIC Tokyo で Meta 主催の Llama アイディアソン(ピッチコンテスト)が開催されました。本イベントは Meta が提供するオープンソース大規模言語モデル( LLM )の Llama を活用したアイデアを募集し、新たなユースケースの創出や Llama を活用する開発者コミュニティの活性化を図るもので、CIC Japan のディープテック領域の専門チームである CIC Institute も協力パートナーとして参画しています。
今回のコンテストでは多数の応募が集まり、そのなかから書類選考を通過した 6 社によるピッチが行われました。
【登壇企業(登壇順)】
株式会社ファースト・オートメーション / SAL Innovations Inc. DBA Smart Agri Labs/ Medical Dataway / Recursive / Quixotiks / PITHIAS Technologies LLC
【審査員(五十音順)】
東京工業大学情報理工学院 教授 岡﨑直観氏 / ソフトウェアエンジニア Instagram, Meta AI Christopher Dewan 氏 / Weights & Biases Japan カントリーマネージャー シバタアキラ氏 / Sony Ventures, Investment Director 深田陽子氏 / DEEPCORE, Senior Director, Investment 三宅俊毅氏
Grand Prize は「製造業」の課題解決を考案したファースト・オートメーション 田中健太 CTO
各社 10 分のプレゼンテーションと 5 分の質疑応答という限られた時間の中で、登壇した 6 社はそれぞれ異なる分野の課題解決に向けたアイデアを発表し、非常に熱戦が繰り広げられました。その熱意を受けた審査員たちの議論もヒートアップし、受賞者を決定するための協議が予定より長引くほどでした。
その中で、Innovation Award(優秀賞)に輝いたのは、AI の普及によって起こりうる社会課題を解決するアイデアを考案した Recursive の Tiago Ramalho 氏で、賞金 100 万円が贈られました。同社のアイデアは AI が世の中に定着することで重要性が増すリスキリングに取り組んでいる点やアプリケーションの開発について新しいアプローチを採用している点などが評価されました。
- Recursive のTiago Ramalho CEO(右)と 審査員のWeights & Biases Japan カントリーマネージャー シバタアキラ氏(左)
そして、栄えある最優秀賞に輝いたのは、部品製造の DX を推進するためのアイデアを考案した株式会社ファースト・オートメーションの田中健太氏です。最優秀賞として、賞金 200 万円とシンガポールでの決勝大会への出場権を獲得しました。同社は、技術的に面白いプロダクトになっている点、ピッチの際にマルチモデルテクノロジーを合理的に説明できていた点、製造業が多い日本の中小企業を支援する、非常に日本らしいプロダクトであった点が評価されました。
- 株式会社ファースト・オートメーションの 田中 健太 最高技術責任者(右)と 審査員の東京工業大学情報理工学院 教授 岡﨑直観氏(左)
決勝大会は 10 月 2 日・3 日にシンガポールで開催される予定で、同大会で優勝すると、10 万米ドルの賞金が贈られます。
CIC Institute の思いと取り組み
CIC Institute は、起業家やスタートアップ企業の成長を支援するイノベーション・キャンパスを建設・運営する、米国マサチューセッツ州ケンブリッジのケンダル・スクエアに本社を置く CIC のなかで、ディープテック関連のスタートアップ支援やイノベーションエコシステムの構築を専門とするチームです。今回のようなイベントを通じて、ディープテック分野のスタートアップの育成を積極的に支援しています。今後もさまざまな企業と連携し、新たなプロジェクトやコミュニティの活性化に尽力していきます。
最後に、決勝大会に進むファースト・オートメーションの皆さん、 CIC Institute のメンバー一同も東京から応援しています。優勝を目指して頑張ってください!