Femtech領域では、既存市場にない革新的で新しいプロダクト・サービスが数多く創出されています。一方で、医療・ヘルスケア領域においては、効果だけではなく安心・安全を踏まえた普及・啓蒙が重要となってきます。また、Femtechプロダクト・サービスが広く活用されていくには、働く女性を支援するための社会全体や所属環境などにおける、女性のヘルスケアへの理解・関心、仕組みの推進を同時に進めることが必要と考えられます。
Femtech Communityの第4回のイベントとして、既存の社会制度や一般的な認識から一歩進んだFemtechプロダクト・サービスをどのように評価して適切にユーザーに届けていくか、法規制や制度・政策の観点から議論を行いました。
最初に、Femtech推進に向けた政策のあり方について議論を進めるフェムテック振興議員連盟の設立・取り組み方向性について、同議連の事務局長・衆議院議員の宮路拓馬様よりご紹介いただきました。特に薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の規制に対する政治からのアプローチについてお話しいただきました。
続いて、一般社団法人メディカル・フェムテック・コンソーシアム 理事長・医学博士 松本玲央奈様より、官・民・医療関係者が分野横断的に連携した議論として、女性の健康課題を解決するためのFemtech関連プロダクト・サービスの適切な評価・位置づけ、今後の取り組みについて、具体的な議論・トピックスを踏まえて発表いただきました。。特に不妊治療への壁にフェムテックの果たせる役割をお話しいただきました。
最後に、ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所/パートナーの根本 鮎子様より、関連領域の専門家としてFemtechプロダクト・サービスと法規制・薬機法の考え方の全般についてお話しいただきました。フェムテックは製品によって医師法、個人情報保護法、次世代医療基盤法、薬機法、消費者保護法など、さまざまな法律が適用される可能性があり注意しなければなりません。一方で規制の適用を受けて承認を取ることにより、効能・機能についての広告が可能になるという側面があります。
講演・ディスカッションのあとはネットワーキングが行われました。スタートアップや大企業、VCなどから多様な方がお越しになり、ネットワーキングを行っていました。
なお、今回のイベントは今年発足したFemtech Community Japanによる第4回目のイベントとして開催されました。今後開催されるイベントにつきまして、こちらのPeatixグループで公開されますので、ご関心のある方は是非フォローください、
【Femtech Community Japanについて】
Femtech関連のビジネス、プロダクト・サービス推進のために幅広く関係者がつながって、議論、情報共有、ネットワーキング、 情報発信などを行っていくコミュニティです。コミュニティに参加いただき、Femtech関連の取り組み・情報共有や、現状の課題と今後に向けた議論・WGなどご一緒いただくメンバーを募集中しております。
参加登録フォーム:https://qr.paps.jp/LiPp1
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