一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(一橋ICS)は、国立大学初100%英語の経営学修士課程(EMBA, MBA)や博士課程(DBA)、エグゼクティブ研修を提供しています。そのうちExecutive MBAコースは海外の取り組みを学ぶ海外集中コースを年間3回開催しており、今回実施されたSilicon Valley Immersionもその一つです。
コロナ禍で開催されたSilicon Valley Immersionは、ほとんどの学生が集合したCIC Tokyoの東京会場と海外在住の学生及びシリコンバレーの企業・講演者・メンターをオンラインで繋ぎ、実際にシリコンバレーに渡航した際となるべく近い経験ができるよう設計されていました。
参加者は4月5日(月)から4月9日(金)まで、朝の6:00から14:00までの濃密なプログラムに取り組みました。また、一部の学生は4月8日(木)に開催されたVenture Café TokyoのRocket Pitch Nightに参加してピッチに挑戦しました。
Silicon Valley Immersionでは、多くの外部講師が登壇しましたが、特徴的なものの一つはカルフォルニアに立地し、Executive Educationで高い評価を受けるSingularity Universityが1日を通じてプログラムを提供したことです。Singularity Universityは既存のビジネスやテクノロジーの延長線上にはないExponential(指数関数的)なビジネスやテクノロジーを生み出すための方法論についての講座やメンタリングを提供しました。
また、さまざまな業界の専門家が登壇した「エキスパートセッション」では、スタンフォード 大学日本研究プログラムリサーチスカラー 櫛田健児氏、Silicon Valley Future Academy 共同創業者 Chenyang Xu 氏 がシリコンバレーの現状や、シリコンバレーのオープンイノベーションについてお話されていました。
プログラム半ば、会場現地には「知識創造理論」を提唱した一橋大学名誉教授、野中郁次郎氏にもお越しいただき、Humanizing Strategyについてお話いただく貴重な機会もありました。
11名の受講生は大きな部屋でオンライン講義を受けたほか、CIC Tokyoにある複数の部屋を使い分けながら、リアルなブレイクアウトルームを作り、シリコンバレーにいるメンターと交流されました。一週間に渡るイマージョンの最最終日には各受講生がビジネスプランのピッチを行い、審査員よりフィードバックをもらって5日間に及ぶイマージョンを終了しました。
日本でもトップクラスのEMBAプログラムを受講された方々には、今回のプログラムでの学びを活かして、イノベーションを創出することを期待します。
【一橋ICSのEMBAプログラムについて】
EMBAプログラムはマネジメント経験があるビジネスパーソンを対象とした、一年間でMBAの資格が取得可能なパートタイムのプログラムであり、授業はすべて英語で行われます。日本・欧米双方の経営手法の強みと弱みを学び、グローバル化が進む経営環境において、それらを有機的に応用できる経営人材を育てることを目指します。学生は新興国でのビジネス展開の手法や異文化経営を学ぶと共に、デジタル革命がいかに今後の経営を変えていくかなど、最近の企業経営にとって欠かすことができない内容も盛り込んでいます。尚、一橋大学は2019年QSグローバルMBAプログラムランキングで、日本の大学で一位となりました。毎年、11月頃に学生の募集を行います。
【CIC Tokyoについて】
CIC Tokyoは、2020年10月1日に虎ノ門ヒルズビジネスタワーの15階と16階(合計約6,000平米)にオープンした、国内最大級のイノベーションセンターであり、スタートアップ(起業間もない、急成長を目指す企業)を中心に250社以上の企業や団体が入居できる広大なワークスペースと、ビジネスの成長とグローバル展開を加速するためのコミュニティやサービスを提供します。
CIC Tokyoに入居するスタートアップ企業は、自由な雰囲気の中、オフィススペースや多彩な共用スペースやアメニティーの利用が可能です。加えて、イノベーションコミュニティへの様々な形での参画が可能となり、エコシステム内のキープレイヤーと新たな関係性を構築することができます。また、CIC Tokyoをゲートウェイとして、グローバル拠点へのアクセスが容易になります。CIC Tokyoでは2020年10月のオープン以降2021年4月までにスタートアップやオープンイノベーションに関係のある90件を超える様々なイベントを開催しており、多くの方が集う場所になっています。
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