Hiroshima Global Unicorn Incubatorの採択企業決定 ー採択企業リスト(全13組)公開ー
CIC プレスリリース

Hiroshima Global Unicorn Incubatorの採択企業決定

ー採択企業リスト(全13社)公開ー

 

ジェトロ広島が広島県の協力を得て主催し、CIC Tokyo(本社:東京都港区虎ノ門、職務執行者: Timothy Rowe、以下「 CIC」)が運営を行っている「Hiroshima Global Unicorn Incubator」プログラムの採択企業が決定しました。このプログラムは、広島県においてイノベーションエコシステムを創出することを目的に、広島県及び近隣の県で活躍するスタートアップや起業家、研究者、学生がグローバルに活躍し、ユニコーン企業へと成長する礎を築くための支援プログラムとなっています。採択企業13社は今後研修やメンタリング、マッチングなどを受け、一部はよりグローバルな視点を身に着けるためアメリカボストンへ渡航します。

1. プログラム概要と採択企業一覧

① Basic Program

プログラム概要

  • 対象者:将来の海外展開に関心のあるスタートアップ(分野問わず)や起業家、起業を目指す研究者・学生等
  • 支援者数:10社
  • 使用言語:主に日本語(海外メンターや企業との面談やコミュニケーションは英語の場合もあり、事務局がサポートを提供します。)
  • プログラム内容:集合研修(全12回)、メンタリング、マッチング等

採択企業一覧 (50音順)

 

株式会社ケン・リース

おしぼりレンタルを営むグループ会社の地域ネットワーク構築強化のため設立。
2021年より広島から「食」でまちを笑顔にすることを目指し「FROM EATS®」事業を開始。マルシェや食育イベントを通じて広島県産農産物の魅力を発信し、新鮮で旬でちょっと珍しい「ひみつ野菜®」をEコマースで販売。県内の農産物生産者と積極的に連携し、オンラインとオフラインを融合させたOMO食コミュニティ事業の確立を目指し取り組んでいます。

甲状腺穿刺エコーモデルの新規開発と製造・販売を行う。既存のモデルに比べて格段に視認性に優れ、初級者から上級者までの医療従事者のエコー穿刺技術の向上に資する事が期待される。また、モデルは天然の生体高分子バイオポリマーであるため生分解性であり環境に負荷をかける事もない。バイオポリマーの組成を変える事により超音波反応性を制御できる独自技術術を持っている。その成果は安全で正確な画像診断につながり患者にとっても安全で的確な治療が期待され医療の推進に貢献し社会的貢献も大きい。

(株) 抗体医学研究所

研究のため20年にわたり大学で作製してきた中和抗体を医薬として社会実装、これが目的です。抗体は患部の細胞表面レーダー(インテグリン)を攻撃、向かうは肺線維症や肝硬変として知られる「線維症」。作製した抗体はいずれも世界初で、新事実の解明に働いてくれ、世界特許も登録できました。しかし、ここからの道は、私たち研究者は歩き方を知らない。 ならば、少なくとも靴は履き替えなければと、起業したばかりです。

セディカル株式会社

セディカルは、予防医學に基づいたビヨンドスイーツを提供する、ウェルネススタートアップ企業です。

ナオライ株式会社

ナオライは、多様で豊かな日本酒文化、そして自然環境を未来に引き継ぐために、2015年の創業より事業を展開。2020年にリリースした日本酒由来の熟成酒『浄酎』では、各地の酒蔵から仕入れた純米酒を低温浄溜することで、お酒の長期間保存が可能となりました。国内外で需要が飛躍的に伸びているジャパニーズウイスキー市場への輸出を目指し、 『浄酎』 を通じて日本酒の新たな市場を開拓します。

広島大学発 スマートフォン接続型眼底カメラとAI遠隔診断及び治療体制の包括的システム構築

世界の失明原因の半数を占める白内障は末期でも治療で視力が改善する。しかし眼底疾患である緑内障や糖尿病網膜症は、眼科医が早期に治療を開始しなければ失明する。だが、末期まで無自覚なことや眼科医不足により、手遅れになって眼科を受診する患者が多い。我々は本年設立された広島大学インドネシア同窓会と連携し、同国内でスマホ接続型眼底カメラによるAI遠隔眼底画像診断と治療体制までを包括する仕組みを開発し、未治療の眼底疾患をなくす。

Nurse and Craft合同会社

ナースアンドクラフトは瀬戸内海の真ん中にある大崎下島を拠点とし、医療・介護・ヘルスケアに企業ドメインを置いている会社です。私たちは人々の健康寿命の延伸をテーマとし、「『100年生きたら、おもしろかった』と誰もが言える世界の実現」をビジョンとして掲げてます。主な事業は訪問看護サービスやIoTヘルスケアサービスの提供で、とびしま海道からグローバル展開を目指して活動しています。

Team SME

我々のチームが開発に成功した「単分子誘電体」は,新奇な物理理論により特異な強誘電性や圧電性を示す材料である。本事業では,この圧電性を利用した「全固体圧電二次電池」を開発し,既存の二次電池が抱える安定性や充放電サイクル性の課題を抜本的することを目指す。

株式会社WEAVE

飲食店の閉店前や閉店後に余ってしまった料理を弁当に詰め、Webアプリを通じて注文予約を受け付けるテイクアウトプラットフォーム、「まかない」の運営

株式会社Xiberlinc

先端の脳科学テクノロジーとサービスを提供する広島大学発の研究開発型スタートアップベンチャー。感性メーター®を用いた脳波データによる感性データのワクワク度の可視化が主なプロジェクト。その他、産学連携による研究開発、質問紙や脳神経科学データのデータ解析、それらの情報を元にコンサルティングなども行っている。

②Advanced Program

プログラム概要

  • 対象者:海外展開の準備を具体的に進める研究開発型スタートアップ
  • 支援者数:3社
  • 使用言語:主に日本語(海外メンターや企業との面談やコミュニケーションは英語の場合もあり、事務局がサポートを提供します。)
  • プログラム内容:集合研修(①と共通)、ハンズオン支援(国内外のメンタリング)、海外渡航(米国ボストンを予定)

採択企業一覧 (50音順)

 

株式会社シーテックヒロシマ

海の共通の課題であるフジツボを切り口に、海をデータ化していくことで海に関わるすべての産業をアップデートすることが主目的です。
水産業・製造業・造船業、それらをすべてを兼ね備えるのが広島であり海の課題の抽出と解決策の創出に最適な場所です。この他では不可能なシナジーを生み出し、私たちのプラットフォーム「Seatec HIROSHIMA」によって課題を解決し、広島を海洋テクノロジーの一番地にしていきます。

プラチナバイオ株式会社

ゲノム編集のトップランナーである広島大学の山本卓教授らの国産ゲノム編集技術の社会実装を目指した広島大学発スタートアップです。ゲノム編集とバイオインフォマティクスの技術を利用し、様々な生物種において目的の機能に係る遺伝子の特定とその改変を行うことで、フード・アグリ、医療・ライフサイエンス、環境・エネルギー等の各産業において社会課題を解決し得る付加価値の大きなものづくりを実現します。

株式会社Medlarks

世界で毎年1,000万件以上感染が発生し24万人が亡くなるカテーテル関連尿路感染症(CAUTI)を予防するため、既存の尿道カテーテルに接続することで、原因菌の体内への侵入を防ぐデバイスを開発しています。世界中でCAUTIにより亡くなっている多くの命を救います。

2. Hiroshima Global Unicorn Incubatorとは

イノベーション立県を志向する広島県は「あらゆる社会的課題の解決を目指し、未来に向けて世界の人たちに元気・勇気を与えるイノベーションを生み出していくエコシステムを構築」することをコンセプトに「広島型イノベーション・エコシステム」を目指しています。一方で、スタートアップのグローバルマインドセット、およびグローバル展開を志向する上での人材・資金・情報の不足が課題となっているのが現状です。本事業ではこれら課題の解決、及び、世界的な社会課題の解決に寄与するようなスタートアップの創出や海外企業との新事業・協業の創出を目的とします。

 

【CIC Tokyoとは】

 CIC Tokyoは、2020年10月に虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階と16階にオープンした、世界に繋がるイノベーションの発信地です。現在の入居社は200社以上、これまでに開催したイベントは200を超えました。

スタートアップのグローバルでの成長を支えていくとともに、世界中のイノベーター・投資家・企業が高密度に集うイノベーション・コミュニティを創出することで、単なる「オフィススペース」ではなく、有望なスタートアップ企業が必要な時に必要なサポートを受けることができ、次々とイノベーションが起こっていく環境を目指しています。