愛知県ディープテック推進事業 アクセラレーションプログラム採択企業5社決定
CIC プレスリリース
Aichi Deeptech Launchpad アクセラレーションプログラム採択企業5社決定!

CIC Instituteは、株式会社リバネスおよびフォースタートアップス株式会社と共同で、愛知県主催のディープテック推進事業「Aichi Deeptech Launchpad」を運営しております。このたび、本事業のアクセラレーションプログラムの採択企業5社が決定いたしました。

 

Aichi Deeptech Launchpadのポータルサイト:https://aichi-deeptech.com/

 

1. アクセラレーションプログラムの構成と採択企業数

本アクセラレーションプログラムでは、プレシード・シード期のディープテック系スタートアップ企業に対し、研究開発費支給あり・研究開発費支給なしの2タイプのアクセラレーション支援を提供します。

2023年度は、研究開発費支給ありプログラムでは2社、研究開発費支給なしプログラムでは3社のディープテックスタートアップを採択いたしました。両プログラムの採択企業に対して総合的な事業成長サポート(メンタリング、マッチング、経営スキル研修等)を提供し、加えて研究開発費支給ありプログラムの採択企業には、1社あたり最大4,000万円の研究開発経費を支給し、ディープテック系スタートアップの成長を支援します。

 

2. 2023年度アクセラレーションプログラム採択企業一覧
(アルファベット順)

2023年度アクセラレーションプログラムの採択企業及び採択企業の事業概要は下記の通りです。

-研究開発費ありプログラム-

 

株式会社Quastella

Quastellaは「Link for Quality , Connect the Life」というVisionを掲げる名古屋大学発のスタートアップです。画像品質管理技術(細胞形態情報解析)を基軸にし、あらゆるデータ・技術・人を結びつけた先端データサイエンス・AI技術により、様々な産業の「細胞を用いた新しい挑戦」を支え、今よりもっと細胞がより身近な存在となる世の中を実現します。

 

-研究開発費なしプログラム-

株式会社FerroptoCure

がんや神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病など)など様々な疾患において、その発生や悪化に関わるとされているフェロトーシスに注目した創薬に取り組んでいます。特に、最新の研究によりフェロトーシスの制御が、がんの発生・進展・転移に強く関与することが知られていることから、この制御メカニズムを破綻させる抗がん剤を生み出すことにより、がん患者に新しい治療法を届けることを目指しています。

株式会社Helical Fusion

Helical Fusionは、最速で2034年に世界初の定常核融合炉の社会実装を目指す会社です。 日本生まれの「ヘリカル型」という安定・長期稼働にすぐれた炉形式を駆使して、CO2フリーで安全な未来のエネルギーを実現します。

株式会社さかなドリーム

さかなドリームは「世界一旨い魚を創り、届ける」という企業理念を掲げる水産スタートアップです。日本の養殖魚種は僅か5種類で90%を超えていますが、日本の海には4千種を超える魚が棲息しています。当社はその中でも極上の味わいを持つ魚を、独自技術によって育種することで、全く新しい養殖魚を開発・生産します。

 

追加採択企業(2023/11/1 追加発表)

当初採択した企業の内の1社からアクセラレーションプログラムへの参加の辞退があったため、下記企業を「研究開発費ありプログラム」にて追加採択致しました。

株式会社オンコイムンセラテック

CAR-T、CAR-NK細胞療法などの細胞療法がありますが、オンコイムンセラテックはCAR-DCと呼ばれる新しい細胞療法を開発しているスタートアップです。名大医学部の癌免疫治療研究室より生まれた、特別な免疫の司令塔を用いてがん細胞を一網打尽にする革新的技術です。難治性がんを治したい、を実現する会社です。

 

3.事業の全体像と今後の予定

2023年度のAichi Deeptech Launchpadの活動として、上記の5社の成長支援を行うとともに、愛知県の周りにディープテック系スタートアップが成長するための環境(エコシステム)を行って参ります。

最新情報はポータルサイトhttps://aichi-deeptech.com/にて随時発信して参ります。

なお、9月12日より、ディープテック系スタートアップや起業家向けの教育プログラム(無料)を実施予定です。詳細は応募サイト(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScj-sF15oS_J3bdRNFfXTUphW4pFIW_vvtbQ0J-G5esAdPrgw/viewform) をご覧ください。

 

 

【愛知県ディープテック推進事業 Aichi Deeptech Launchpadについて】 

愛知県では、産業競争力を維持・発展するために、スタートアップを起爆剤とする新たなイノベーション創出の仕組み作りが喫緊の課題であり、2018 年 10 月に「Aichi- Startup 戦略」を策定しました(2023 年3月改定)。本戦略はイノベーションの創出を中心とするスタートアップ・エコシステムの形成、持続的な発展を目標としており、目標達成のためには、イノベーションの主たる担い手であるユニコーン企業を連続的に創出し、社会実装していくことが重要です。 Aichi Deeptech Launchpadは、ディープテック系スタートアップのうち、愛知県の産業構造と親和性の高い分野を中心に支援を行うことでユニコーン企業を創出し、その技術の社会実装や破壊的イノベーションによる既存市場の転換、社会課題の解決、新規市場の創出を図ることを目的とします。 

 

【CIC Instituteについて】 

CIC Instituteとは、イノベーションエコシステム構築や、スタートアップ特にディープテック関連スタートアップの支援における知見を活かし、政府や地方自治体、大学などと連携しグローバルに成功を収めることのできるスタートアップの成長支援や、エコシステム構築業務を担うチームです。CIC Instituteは現在、多くの行政機関や大学関係のプロジェクトを遂行しており、エコシステムの発展やイノベーションを通じた経済発展に貢献をしています。今後も、自治体等の行政機関や民間企業からの高まる需要に合わせ、より多くのプロジェクトを 実行し、CIC Tokyoを含むCIC全体と緊密に連携しながらイノベーション創出を促進する部門として活動していきます。

 

【株式会社リバネスについて】 

「科学技術の発展と地球貢献を実現する」というビジョンを掲げ、2002年に理工系の 大学院生のみで設立。教育・人材・研究・創業の開発事業を通じて異分野の多様な知識 を掘り起こし、それらの知識を組み合わせて、地球上の課題解決に資する新たなプロジ ェクトや事業を生み出す知識製造業を営んでいます。日本と東南アジアにおいて、アジア最大のディープテックベンチャーエコシステム「TECH PLANTER」やディープイシューの解決に取り組む地球貢献型リーダーを育成する「リバネスユニバーシティー」などを展開しています。 

 

【フォースタートアップス株式会社について】

フォースタートアップスは、「(共に)進化の中心へ」というミッションを掲げ、「for Startups」というビジョンのもと、インターネット/IoTセクターをはじめ、ディープテック等リアルビジネス領域も含めた起業支援と転職支援を中核とした成長産業支援 事業を推進。国内有力ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップ・ベンチャー企業への戦略的資金支援や、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」の運用、及び、大企業や行政との共創モデルによる産業エコシステム強化にも取り組んでいます。今後もミッション・ビジョンとともに、日本の成長・発展に貢献してまいります。