「日本版シリコンバレー創出に向けて―深圳から学ぶエコシステム型イノベーション」(ナカニシヤ出版)が2020年10月に発刊されました。同書は産官学からの8人の共著者で執筆され、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深圳について解説を行ったものです。今回のセミナーはそれぞれの章の解説セミナーであり、マーケットとしての深圳、エコシステムとしての深圳を知るためのセミナーです。
今回はCIC Tokyoへの来場と、オンライン参加の両方が可能なハイブリッド形式でセミナーが行われました。今回は以下の章の著者が講演をされました。
第2章 新たなイノベーション拠点となった珠江デルタ
第3章 急速に台頭してきた中国の革新力と持続性
第4章 中国のスタートアップ政策と日本への政策提言
第5章 日中イノベーション交流プラットフォーム構築
第6章 2035年中国半導体が世界の覇権を握る未来
第7章 中国は新エネルギー車で世界の自動車強国を目指す
第8章 治にいて乱を忘れず 任正非のファーウェイ
講演者の多くは来場しての講演でしたが、一部の講演者は遠隔地から参加されていました。
共著者7名の講演のみならず、会場やオンライン参加者との質疑応答も大変盛り上がりました。質疑応答では日本のエコシステムをどのように発展させるのか、中国からどのようなことを学べるのかなどの議論が行われました。
講演の後に行われたアンケートへの回答では、“本書の意図・背景がセミナー参加により補完的に理解できた。”といった意見や、“様々な視点で深く実践的に取り組んでいる方々の分析、考察は日本の今後を考える素晴らしい材料になると感じた。”といった回答が寄せられました。
【開催概要】
日時:2020年11月13日 (金) 18:30 – 20:00
開催形式:CIC Tokyoへの来場とZoomでのオンライン視聴の両方が可能なハイブリッド形式
【登壇者】
石澤 義治 第2章執筆
筑波大学国際総合学類、清華大学社会科学学院卒。経済産業省に入省後、マクロ経済政策、通商政策、エネルギー政策などの関連業務に携わる。中国留学を経て、在広州日本国総領事館にて経済領事を3年間務める。現在、経済産業省コンテンツ産業課勤務。
Dr. Jin Jianmin (金 堅敏) 第3章執筆
富士通 グローバル戦略企画部門 チーフデジタルエコノミスト。専門はニューエコノミーとデジタルイノベーション。横浜国立大学修了。主な著作に『中国 創造大国への道 ビジネス最前線に迫る』、『米中貿易紛争と日本経済の突破口』他。
梅澤 高明 第4章執筆
A.T. カーニー 日本法人会長/CIC Japan会長
日米で25年にわたり戦略・イノベーション関連で企業を支援。国内最大規模の都心型スタートアップ拠点「CIC Tokyo」を2020年秋に開設。知財、クールジャパン、インバウンド観光などのテーマで政府委員会の委員を務める。一橋ICS特任教授(英語EMBA)。
杉田定大 第5章執筆
一般財団法人日中経済協会専務理事。経産省入省後、中国経済産業局長、大臣官房審議官、貿易経済協力局長など歴任。早稲田大学、東京工業大学にて教鞭をとる。2016年より日中経済協会専務理事に就任。日本ベンチャー学会理事、関西ベンチャー学会理事。
専門は、中国ASEANなどアジア政策。
豊崎 禎久 第6章執筆
欧米の半導体技術者、米LSIロジック社で戦略マーケティング、米ガートナー社のプリンシパル・アナリストなどを歴任。アーキテクトグランドデザイン株式会社ファウンダー兼チーフアーキテクト。慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科 元特別招聘教授。(社団)益田サイバースマートシティ創造協議会代表理事。
野辺 継男 第7章執筆
インテル ダイレクター及びチーフサービスアーキテクト (兼) 名古屋大学 客員准教授。日本電気でPC及びビデオオンデマンドやTV会議システム等、ソフトバンクでインターネット及びネットワークゲーム、日産自動車でクルマのIoT、現在インテルにてコネクテッド、自動運転、EV、MaaSに関して事業開発及び政策推進に従事。
中川 有紀子 (PhD) 編者。はじめに/第8章/おわりに執筆
商学博士(慶應義塾大学)。日米企業で25年以上人事実務家として勤務したのち、アカデミックキャリアに転向。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授。専門は、国際人的資源管理論、多国籍企業の組織マネジメント。主な著作に『レジリエント・マネジメント (ナカニシヤ出版) 』他。
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