イベント開催レポート:グリラス C.TRIA(シートリア)クッキー・クランチ試食会イベント 「コオロギで世界で救う!」というミッションを掲げ、コオロギを利用した次世代タンパク質原料を生産している株式会社グリラス。自社生産のタンパク質原材料であるコオロギパウダーを使った新作食品の記者発表会をCIC Tokyoで行いました。
CICからのお知らせ

コオロギを食べると聞いて、まだ身近に感じられない方もいるかと思います。しかし、詳しく知れば知るほど、栄養源としての可能性と食材としての優秀さがわかります。当イベントでは、株式会社グリラスの新製品発表会にあわせて、トークセッションを行いました。このトークセッションでは、将来誰もが日常的に食べる食材となる可能性のあるコオロギについて、株式会社グリラス渡邊氏、ANTCICADA 代表でありコオロギラーメンなどを開発・販売する篠原祐太氏、また以前も渡邊氏とラジオで対談した宮澤エマ氏が、今回発表されたグリラス社の新製品「C.TRIA(シートリア)」を試食しながら、30社を超えるメディアの前で対談しました。

イベントの冒頭では株式会社グリラス 渡邊氏が登壇し、そもそもなぜコオロギの生産事業を始めたか、なぜ昆虫の中でもコオロギを選んだのか、そして人類のタンパク質源としてコオロギを選択することの合理性をご説明いただきました。渡邊氏は徳島大学においてコオロギの研究しているうちにその食としての可能性に気づき、コオロギを活用しすることにより、タンパク質危機 とフードロスを解決したいと考えるようになったそうです。

コオロギは優しいタンパク質の供給が可能で、家畜に比べて餌、水、温室効果ガス排出量が圧倒的に少ないことから、環境に優しくて持続可能な食材だと紹介されました。加えて、バッタやミールワームに比べて飼育が容易であり、タンパク質源としての質も高いことと、味のクセのなさから、食するには最適との理由があるそうです。

新作のクッキーとチョコクランチがイベントの半ばで試食され、登壇者だけでなく来場したメディア関係者も試食を楽しみました。「全然コオロギが入っているとは感じられない!美味しい!」と、びっくりした様子の宮澤氏。パッケージの可愛さから、初めての人にも馴染みやすい、とコメントされました。

渡邊氏によると、グリラス社と徳島大学は共同で品種改良を行うとともにや自動飼育システムを開発をしており、高品質なコオロギを養殖しているとのことです。また、与える飼料を変えることで味も豆や小麦粉のような味に変化するそうです。

宮澤エマさんは幼少時にコオロギの佃煮を抵抗なく食べたことをきっかけに、昆虫食に興味を持ったそうですが、今回コオロギを佃煮よりもクッキーにしたことが画期的で、昆虫が苦手な方にも間口が広がるのではないかと、認知の拡大に期待を寄せました。

株式会社グリラスは、コオロギをテクノロジーで実現する持続可能な循環型食品「サーキュラーフード」として確立していくとのことです。また、コオロギは、乾燥、冷凍、エキスなど幅広い利用方法があり、おいしく、安全、安心で安く提供することが大切が大切だと強調されました。

篠原氏は、コオロギ食に関して、世の中の認知はまだ高まってなく一過性のブームにしたくないと、昆虫を食することが当たり前の世の中にすることが大事だとも仰られました。

我々もイベント後にクッキーやクランチを試食させていただきましたが、「通常のお店にある美味しいクッキー」と全く変わらないクオリティで、その完成度の高さに驚かされました。

新しい食材として、これから私たちの生活に馴染んでくるであろう、食用コオロギ。来場したメディアの方々もコオロギの可能性をさらに世に広めてくれる事を期待すると同時に、CIC Tokyoとしてもフードテック分野をサポートし続けて参ります。