イベント情報

【イベントレポート】ChatGPT Labs for Students – 学生向け生成AI実践リテラシートレーニング

July 22, 2026

2026年5月12日、CIC Tokyoにて 「ChatGPT Labs for Students」が開催されました。
本レポートは、学生に向けた生成AIの実践的リテラシーの提供と、イノベーションコミュニティへの導線づくりを目的として開催された本イベント概要をご報告します。ChatGPTの単なるツール解説にとどまらず、学生に「明日から使えるAI活用法」を提供しつつ、将来の起業家候補やコミュニティ参加者と接点を持つ機会として実施されました。

▪️イベント概要
本イベントは、AIという学生の関心度が高いテーマを通じて、実践的なChatGPTの活用方法を提供しつつ、イノベーションエコシステムへ接続する機会として開催されました。 参加する学生にとっては、レポート、研究、就職活動、プロジェクト推進においてAIを安全かつ効果的に活用するための実践的な入口となります。同時に、主催側にとっては、将来の起業家候補、インターン候補、継続イベント参加者を発掘し、持続的なコミュニティ構築の足がかりとなるイベントとなりました。

▪️ イベントの流れ
イベントは、カジュアルかつインタラクティブなセッションを中心に行われました。OpenAIのアジア太平洋地域コミュニティリードであるGrace Clapham氏により、アメリカのキャンパスでの事例や日常的なユースケース(家計管理やスケジュール調整など)が共有されました。その後、学生自らが登壇する「Show and Tell」形式でのプレゼンテーションが展開され、各自のユニークなAI活用法が共有されました。終盤には自身のデバイスを用いたワークショップが行われ、活発な議論が長時間交わされました。

▪️ 主要発言の要約
イベントでは、進行役や登壇する学生から数多くの印象的なインサイトが共有されました。技術的な話題を超え、AIと人間との関わり方に関する深い洞察が見られました。

 

▪️ 学生登壇者による「Show and Tell」プレゼンテーション
イベントの中盤では、3名の学生が登壇し、それぞれの専門領域や日常生活における独自のChatGPT活用法を共有しました。単なるタスク効率化にとどまらず、自身の思考を深め、クリエイティビティを拡張するための実践的なアプローチが次々と披露され、参加者の関心を集めました。

▪️ 参加者参加型ワークショップ・ディスカッション
イベント後半では、参加者自身のデバイスを用いた実践的なワークショップとディスカッションが行われ、参加者同士の対話を通じてAI活用の解像度を高めました。

▪️ 参加者の反応
会場の参加者からは、学生登壇者による高度で創造的なAI活用に対して、驚きと共感の声が多く上がりました。特に、「AIの利便性だけでなく、人間としての個性や不完全さが今後より重要になる」という見解には多くの賛同が集まり、AIを単なる効率化ツールとしてではなく、人間の思考や表現を拡張する存在として捉える視点が共有されました。

また、ワークショップでのディスカッションでは、「AIに任せきりにすることで、自分自身の考える力が低下してしまうのではないか」という懸念も共有されました。一方で、こうした課題に対しては、ChatGPTを答えだけを得るためのツールとして使うのではなく、問いを深め、段階的に考えを整理し、自分自身の理解を深めるための学習パートナーとして活用する可能性も議論されました。

たとえば、ChatGPTのStudy Modeのように、すぐに答えを提示するのではなく、ユーザーの目的や理解度に合わせて問いかけを行い、ステップごとに考えるプロセスを支援する機能は、AI活用が思考力を弱めるのではなく、むしろ学びを深める方向に機能し得る好例として位置づけられます。

その意味で、本イベントではAI活用の可能性と課題の双方について、学生自身のリアルな視点から多角的な議論が交わされました。参加者にとって、ChatGPTは単に作業を代替する存在ではなく、自ら考え、問いを立て、学びを深めるための新しいパートナーになり得るという前向きな気づきにつながる機会となりました。

 

▪️ クロージング・ネットワーキング
ワークショップおよび全体セッション終了後には、会場に用意されたケータリングを交えたネットワーキングが行われ、登壇した学生やOpenAIのGrace氏、特別ゲストのAshley氏、そして参加した学生らが直接交流し、日々のAI活用や今後のプロジェクトに向けた活発な意見交換が行われました。

今回の「ChatGPT Labs for Students」は、学生ならではの柔軟な実践的AIリテラシーと、CICが構築するイノベーションエコシステムが交差する場となり、次世代の起業家やイノベーターを目指す学生たちと、CICのコミュニティが自然につながる機会となり、CICならではの場の力が感じられる一夜となりました。今後も、学生コミュニティとのつながりを育みながら、新たな挑戦やイノベーションが生まれる機会を広げてまいります。