イベント情報 その他

Japan Regional Reverse Pitch & Global Startup Showcase-SusHi Tech Tokyo 2026 パートナーイベント-  〜AIの力で既存産業を再定義する15社の挑戦〜

May 14, 2026

2026年4月27日、東京都が主催する「SusHi Tech Tokyo 2026」のパートナーイベントとして「Japan Regional Reverse Pitch & Global Startup Showcase-SusHi Tech Tokyo 2026 パートナーイベント-」を実施しました。

 

「AIを軸としたレガシー産業の変革」をテーマに掲げた本イベントでは、国内外から集まった気鋭のスタートアップ15社が登壇しました。また、今回のイベントではアワードパートナーとして、積水化学工業株式会社、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社ドール、Anywhere Ventures(米国)の4社に審査員としてご参画いただき、オープンイノベーションに向けた熱気あふれる共創の場となりました。

※当日の会場の様子

■ イベントの流れ プログラムは、まずアワードパートナー各社による自社の課題やビジョンを共有するリバースピッチから幕を開けました。その後、スタートアップ15社がそれぞれ3分間のピッチと2分間の質疑応答に登壇し、独自のAI技術とビジネスモデルを披露しました。ピッチ終了後は、厳正な審査を経てアワードが発表され、最後には参加者同士の活発なネットワーキングが行われました。

■ 多様な産業課題に挑む登壇スタートアップ15社 今回登壇した15社は、それぞれが向き合う産業課題に対し、独自のアプローチでAIを活用しています。ここでは大きく4つの領域に分けてご紹介します。

【ライフサイエンス・ヘルスケア】
高齢化社会の課題や医療現場の負担軽減に取り組むスタートアップが登壇しました。

  • Dresio Limited:特別な機器を使わず、スマートフォンのカメラとAIによって筋骨格系の健康状態を数秒で評価するソリューションを提供。
  • Seven Point One:AIを活用した1分間の音声認知機能スクリーニング「Sally」や、VRを用いたエクササイズを提供し、高齢化社会に向けたケアを推進。
  • 株式会社デジロウ:エッジAIデバイス「Pegasus」を用いて、医療現場における申し送りをAIで記録・構造化し、安全な情報共有基盤を構築。

【エンターテインメント・教育・社会課題】 テクノロジーを通じて新しい体験や学びを提供する企業が登壇しました。

  • 株式会社Bufff:誰でも簡単にゲームを制作できるプラットフォームを提供し、ゲームを通じた新しいコミュニケーション価値を創出。
  • Classroom Adventure:ゲーミフィケーションを活用し、偽・誤情報対策などの社会課題を「体験型の学び」へと変える次世代型のEdTechを展開。
  • 株式会社ShelterMate:動物保護施設の運営を支援するため、施設管理ソフトウェアと譲渡プラットフォームを提供し、現場と研究のギャップをテクノロジーで埋めています。

【エンタープライズ・マーケティング・不動産・セキュリティ】
企業活動の効率化や高度なデータ活用を支えるAIソリューションが紹介されました。

  • 株式会社WHERE:衛星データとAIを活用したオフマーケット不動産探索AIを提供し、宇宙技術から不動産市場の変革を目指すJAXA発のスタートアップです。
  • 株式会社VCATAI:エンタープライズ向けに、マーケティングコンテンツの制作から運営までの全プロセスを自動化するAIソリューションを提供。
  • QueryPie AI:自社データを外部AIに学習させない仕組みや徹底した権限管理を備えた、高セキュリティなAI基盤を提供。

【フード・農業・気候変動】
持続可能な食料生産や環境負荷低減に向けた技術が披露されました。

  • 株式会社ビーフソムリエ:畜産の血液成分などの内的データとAIを組み合わせた「B-som診断」により、和牛の「おいしさ」を可視化し品質向上をサポートしています。
  • GREEN OFFSHORE株式会社:農業の「レトロフィット(既存設備の機能拡張)」を提唱し、既存の古い設備に後付けデバイスを設置することで安価なスマート化を実現しています。
  • MOA Foodtech:AI主導のバイオテクノロジーと発酵技術により、農業や食品の副産物を次世代の機能性成分や代替タンパク質へと変換しています。
  • クレアトゥラ株式会社:独自のAIと衛星データを用いたモニタリングシステムでカーボンクレジットを創出し、水田のメタン排出半減などの脱炭素化を推進する気候テック企業です。
  • WOZA Labs:大規模なリモートセンシングデータとAIを用いて、環境リスクやインフラの不確実性を予測するプラットフォームを提供。

■ アワード結果と共創への期待 アワードパートナー4社による厳正な審査の結果、以下の4社が各賞を受賞しました。各社からは選定理由が語られ、今後の協業に向けた具体的な期待が寄せられました。

  • 積水化学工業株式会社 アワード
    • 受賞企業:Seven Point One
    • 定理由:ヘルスケア領域において長期的な視点で協業を検討していきたいと評価されました。
  • 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン アワード
    • 受賞企業:株式会社WHERE
    • 選定理由:セブン-イレブンが推進する不動産空間事業(まちづくり2.0)において、衛星データとAIを用いた不動産探索技術が、今後の店舗周辺の商圏変化の予測や新たな不動産ビジネスの展開に貢献できると期待されました。
    • 副賞:セブンプレミアムのスペシャルセレクションセット
  • Anywhere Ventures アワード
    • 受賞企業:WOZA Labs
    • 選定理由:米国などで老朽化したインフラによる電力喪失が深刻な問題となっているなか、環境リスクを予測してインフラ資産を守るソリューションは、保険会社や米国市場にとって非常に重要でタイムリーであると高く評価されました。
    • 副賞:事業展開に向けたメンタリング(2時間)
  • 株式会社ドール アワード
    • 受賞企業:Classroom Adventure
    • 選定理由:ドールが取り組むフードロス削減などの社会課題解決の取り組みを、ゲーミフィケーションを通じて分かりやすく面白く伝える可能性と、大学生メンバーの若い感性への期待が評価されました。
    • 副賞:ドールのギフト用バナナ1箱

 

■ 総括:社会実装へと進むAIと、ハブとしてのCIC Tokyoの役割 本イベントは、AIがライフサイエンス、エンターテインメント、農業、気候変動対策といった多様な既存産業の現場課題と結びつき、社会実装の次のフェーズへと確実に進んでいることを示す場となりました。既存の設備を活かす「レトロフィット」や、衛星データ、生体データ、食品副産物といった独自のデータソースの活用、さらにはゲーミフィケーションとの融合など、多様なAI活用の可能性が見出されました。

また、大企業、VC、スタートアップが同じ場に集結したことで、単なる参加企業にとってはピッチにとどまらず、アワードパートナーとの協業やPoCに向けた具体的な対話が生まれる場面も有りました。

CIC Tokyoは今後も、多様なプレイヤーが交差し、レガシー産業を変革する次の事業機会が生まれるイノベーションハブとして、イベントやプログラムへの皆様のご参加を、心よりお待ちしております。