【速報版】開催レポート「 経済産業省と考える、これからの日本のエネルギー・環境政策・ビジネス【CIC energy vol.2】」 2回目の開催となるエネルギーテック勉強会、Energy Tech Meetup、GreenTech Labsとの共催イベント”CIC Energy”。今回は経済産業省とタイアップして行い、230名近くのオンライン参加がありました。
CICからのお知らせ

第2回目の開催となったエネルギーテック勉強会、Energy Tech Meetup、GreenTech Labsとの共催イベント”CIC Energy”のテーマは「経済産業省と考える、これからの日本のエネルギー・環境政策・ビジネス」。経済産業省から複数名のスピーカーも参加し、講演、3つのパネルディスカッションの同時開催、ネットワーキングが行われました。230名近くのオンライン参加があるなど、注目の高さが伺えました。

【講演】
経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 課長 若月一泰氏

【パネルディスカッション】
①エネルギー業界の革新を支えるオープンイノベーションの取り組み
関西電力株式会社 経営企画イノベーションラボ 担当部長 上田 嘉紀 氏
株式会社環境エネルギー投資 代表取締役社長 河村 修一郎  氏
経済産業省 産業技術環境局 エネルギー・環境イノベーション戦略室 室長補佐 長山 美由貴 氏
CIC Tokyo Director 名倉 勝

②2050年のカーボンニュートラル実現に向けて我々は何をすべきか
U3イノベーションズ合同会社 共同創業者・代表取締役 竹内 純子 氏
Waara株式会社 代表取締役CEO 服部 倫康 氏
経済産業省 産業技術環境局 環境経済室 荒井 次郎 氏
GreenTech Labs, TEPCO Power Grid, Overseas Business Development, Senior Manager 安岡  充昭氏

③エネルギーの未来の話をしよう
RAUL株式会社 代表取締役 江田 健二 氏
エネルエックス・ジャパン 渉外部シニアマネジャー 小林 将大 氏
エネルギーテック勉強会 Co-Founder、株式会社エナーバンク 代表取締役 村中 健一 氏
エネルギーテック勉強会 Co-Founder、株式会社シェアリングエネルギー 事業開発室長 井口 和宏氏

冒頭に、経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 課長 若月一泰氏からの講演「経済産業省によるエネルギー政策の紹介」の後、ZoomのBreak Out Roomの機能を使い、3つのパネルディスカッションが並行して行われました。

パネルディスカッション 1:「エネルギー業界の革新を支えるオープンイノベーションの取り組み」を議題とした部屋では、関西電力株式会社 上田 嘉紀 氏よりベンチャーとの連携についての取り組みの紹介、株式会社環境エネルギー投資 河村 修一郎  氏からは投資先の環境・エネルギー系ベンチャーの事業拡大について紹介ののち、経済産業省 長山 美由貴 氏や産業技術総合研究所 福田 敦史氏と、オープンイノベーションも含めた政策のありかたや国の立ち位置についてのディスカッションを行いました。

パネルディスカッション 2:「2050年のカーボンニュートラル実現に向けて我々は何をすべきか」では、U3イノベーションズ合同会社 竹内 純子氏からエネルギーは手段であり顧客目線で考えることの重要性や、新たな炭素価格制度の導入が必要なことが述べられました。また、海外に比べた日本の環境意識についても議論がなされました。

 

パネルディスカッション 3:「エネルギーの未来の話をしよう」では、若手、ベンチャーのパネリストが揃いました。エネルギーテック勉強会 Co-Founder 村中 健一氏は、「脱炭素のトレンドで、マーケットは下流(需要家側)だけでなく、上流(発電側)も動いているのは、これまでになかった大きな変化。また、これからはエネルギーの領域でも、ブランドやデザインの重要性が高まるのではないか。」という意見を述べられました。

大変盛り上がった50分のパネルディスカションが幕を閉じたあと、全体で集まり各パネルでの議論を共有した後、 2050年カーボンニュートラルに向けた国際動向について、経済産業省 産業技術環境局 地球環境連携室 室長補佐 齊藤 瑞希氏がプレゼンテーションをされました。GHG排出ゼロに向けた各国の取り組みや、WEF (世界経済フォーラム)参加国による提言の紹介をされ、例えば風力発電に力を入れているドイツや、太陽光に焦点を当てているインド、植林をすることによりカーボンニュートラルを目指す発展途上国など、様々な事例をお話いただきました。

 

イベントの最後は、オンラインツール(Remo)を用いて、各コミュニティの運営チームやスピーカー / パネリスト、参加者同士の交流会が行われました。

次世代の環境・エネルギーに関心のある参加者が、好きな議題のパネルディスカッションに参加できたり、登壇者と直接話せる機会があるなど、オンライン上でも皆さんの熱が伝わる、あっという間の2時間半となりました。今回は230名以上が視聴した会となり、エネルギーコミュニティの盛り上がりが感じられます。

CIC Tokyoとしても、このようなイベントで、新しいイノベーションが生まれるきっかけ作りをし、さらに環境・エネルギー分野のスタートアップが集積する拠点となるよう、これからもサポートを続けて参ります。